地下深部にある水は酸素が少なく、物を腐食させない

地層処分を考える上で重要なことは、深部の地下水が酸素を含まない還元性の地下水であることです。これは、地上で降った雨や海水が地下に浸み込んでいく過程で岩石中に含まれる鉱物等と反応して酸素が無くなり還元性になるからです。還元性の地下水はものが溶けにくく、金属なども腐食しにくい性質を有します。地上では水があると様々なものの劣化が進みますが、地下ではその進行は小さく、人工的に構築したものでも長い間健全性が保たれます。地下に埋設された考古学出土品が長期間にわたって健全に保たれているのはこのためです。

このページ内容はあなたのお役に立ちましたか?

星をクリックして評価してください。

ページの先頭に戻る↑